差し込む光の中、木のダイニングテーブルと椅子、構造柱が並ぶ North Wing

木が、語る家。

木は、仕上げではありません。

柱になり、梁になり、家具になり、手に触れる器のそばにあります。

MOKUGO という名には、木の声に耳を澄ます時間を、この家に残したいという思いがあります。

長野の木

建物に使う木材の 80%以上は、長野県産材です。

柱、梁、天井、造作。木は背景ではなく、滞在の時間に触れる素材として、この家の内側に現れています。

朝の光で木目が浮かび、夜には陰影へ戻る。その変化も、この家の一部です。

木のテーブル、造作カウンター、左官壁が重なる North Wing のダイニング

木曽檜の造作

木曽の山で育った檜を、造作に取り入れました。

目立たせるためではなく、手を置き、腰を掛け、毎日使う場所に。

木の香りや手触りは、説明より先に、滞在の中で届きます。

木の枠と左官壁でつくられた South Wing の室内開口

松本の手仕事

家具全体を監修したのは、松本の家具作家・前田大作氏。

一枚板の長いテーブル、ソファ、ベッドまわり。建築と家具を分けず、一つの家として整えました。

伝えたいのは、家具の数ではなく、木と人と家の関係です。

木の枠、壁の陰影、室内アートが重なる North Wing の一角
木の踏板と鉄骨でつくられた North Wing の階段

使われる器

客室には、江戸期の染付そば猪口を置いています。

展示品ではありません。手に取り、お茶やコーヒーを注ぎ、松本城を眺めながらお使いください。

一枚板のダイニングテーブルに置かれた江戸期の染付そば猪口

補助事業について

本施設は、長野県森林づくり県民税を活用した『令和7年度 木造・木質化支援事業』の補助を受けて整備しています。

長野県産材を柱、梁、天井、造作などに用い、木造・木質化を通じて、滞在の中で木の質感や手触りに触れられる施設として整えました。

木の梁と家具が灯りに浮かぶ夜の South Wing

地域とともに

MOKUGOは、城下の住宅地にある宿として、地域の静けさと日常を守ることを運営の前提としています。

宿泊される方には、夜間の静穏、敷地内禁煙、屋外での会話への配慮などを予約前からお伝えし、滞在中も継続して周知します。

長野の木と松本の手仕事を通じて地域の価値を伝えながら、短期的な集客だけを追うのではなく、近隣の皆さまと長く共存できる宿であることを大切にします。